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映画「パズル」



個人的評価:★★☆☆☆

繊細な人、敏感な人が観たらきっと吐き気をもよおすと思われる。
原作を読んだ人、本作品を観た人の人格形成に悪影響を及ぼさないかと非常に心配になる作品。狂気的、猟奇的過ぎる。個人的には嫌いな類の作品。特に、同作品中での女性教諭を流産させるシーン。これは問題視すべきだと思う。作品の95%は気分が悪い。

主犯の少年はある女子生徒の復讐のために狂気的犯罪(殺人)を犯している、その一貫振り、そして彼女の中で大きくなる彼の存在などを感じ取ると、ある意味「純愛ストーリー」とも思える。ただ、これが一方通行の想いだったら・・・と思ったら、恐怖でしかないよね。勝手に誰かが自分の為に殺人を繰り返し、私も同じことをしたいはずだと思い込み、一緒にやろうと言われたら・・・。そんな彼を否定したら、次に殺されるのは自分ですよ。

上にも書いた「純愛」の他にも、人間は善悪の境は紙一重ということも感じさせられます。本来であれば殺人を憎み逮捕するはずの警察官が、自分の息子が犯した罪は棚上げして、自分の息子を殺した犯人を躊躇することなく殺そうとする。じわりじわりといたぶっていくあたり、たちが悪い。本来生徒を守るはずの教師が、自分の保身のために問題を見て見ぬ振り。
自業自得、目には目を歯には歯を、という考え方もあるけれど、だからといって誰かを傷付けたり殺したりしていい理由にはならないはず。もちろん、道徳心や宗教などによっても大きく変わってくることだけれど。

とにかく、私はこの類の作品が嫌いである。苦労してこの作品を書き上げ、そして映画化に携わった多くの方々には申し訳ないけれど。
本当は★をつけたくない程だけど、夏帆さんの演技力に関して★をつけさせてもらいます。

by MMHLY | 2014-09-11 00:00 | ミタモノ

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